天枢(てんすう)
虫垂炎 腰痛
天枢と上巨虚とを合わせて虫垂炎の治療として使う。
天枢、三陰交、腎輸、肓兪を合わせて胃腸系からきた腰痛に使う。
急激に来る腰痛の場合は天枢を逃してはならない。
鍼灸医学全書
鍼五分灸七壮七呼、孕婦には禁灸
甲乙
「太陽の募なり、足陽明の脈気発する処」
節約
「按ずるに不容従り、此の穴に至って皆な腹痛の諸症を治す。
腹痛に三種有り。
針二三分にして治す者あり。
六七分にして治する者有り。
寸余にして治する者有り。
病浅くして針すること深ければ、則ち痛楚益す。
病深くして針すること浅ければ、則ち邪益ます王す(旺盛の意)。
針科宜しく深浅を察し、慎んで逆治すること無かるべし。」
鍼灸治療基礎学
主治
太陽の病を主る。
下痢、便秘、赤痢、腸チフス、腸炎等に効く。又、腎炎、腎盂腎炎に効く。
沢田先生曰く
「天枢以上を人身の天とし、天枢以下を人身の地とし、
天枢は天気と地気との交錯する枢要の処である。」
鍼灸素霊会
大腸経の募穴
胃経であるが大腸の募穴。重要な穴
関元や中極と合わせて灸をすると腸が丈夫になる。
風邪が肺から大腸に移り圧痛が現れることもある。